ライスのラオス

ラオスの国境
ブルーラグーン



ラオスってどこ?って思ってる人も多いと思うけど、ラオス人もラオスってどこ?って聞かれるのにウンザリしてるらしい。

東南アジアの中でも海に面していない内陸国で、人々も落ち着いていて、アメリカの旅雑誌で今訪れる国ナンバーワンにもなったと聞いていたので、とても楽しみな気持ちで、ベトナムからラオスの首都ビェンチェンにバスで移動した。

バスで国境を越える感覚は未だにメッチャ新鮮やけど、ラオスとベトナムの国境は一味違う。

山の中に国境があり、そこにあるのは小屋。

え、ここ?と思わせるぐらいのボロさ。

しかも、パスポートに押すスタンプに1ドル請求してきやがった。

後ほど出会ったラオス人によると、ラオスの公務員の給料は安いけど、こういう裏マネーでお金を稼いでるらしい。

しかし、ベトナムからラオスに入ってしまうと、うるさいベトナムの街と違い(ラオスはベトナムの兄と呼ばれているらしい)、首都の街でも静かで、実は人もメッチャ親切で、すぐにええ国やなと思わせる雰囲気。

ラオスは珍しくカオニャオというモチ米が主食で、これがまた噛めば噛むほど味がでて、

「まさに味の打ち出の小槌や~」と僕がコメントしてしまいそうな、日本米とは違う美味さ!

みんなにも味わってほしいと思って調べてみると、楽天ショッピングで売ってました。

タイ北部でもモチ米が主流で、同じ種類がこちらで販売しておりました。

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さて、ラオスは海こそ無いものの、日本と同じで山が連なり、とても綺麗な自然が多く残っている国。

今回はそんな素晴らしい自然を巡った話を、自然にフォーカスせずにお伝えしていきたいと思います。

一人旅って寂しくないの?ってよく聞かれるけど、もちろん寂しいときもある。

特にどういう時かと言うと、自然の中で何らかのアクティビティーをしてる時。

例えば、ハイキングして頂上に着いて、頂上ついたー!キレーイ!という気持ちを、1人の場合は心の中で消化するのである。

文化的な寺院、教会などの観光の場合は、説明文などをしっかり読んでると勉強にもなって、自己消化できるんやけど、自然の場合はやっぱり、わーーーーい!となる事が多い。

訪れたバンビェンという山のなかの町は、自然を中心に多くのアトラクションがある。

1人で自然を散策するのは寂しいなぁ、、、との不安をよそに、幸運にも僕が泊まった宿はとてもオープンな雰囲気で、沢山の人と出会う事ができた。

その中でも同じ部屋だった韓国人女性のジャスミンと、明日一緒にバイクを借りて、ブルーラグーンと滝に行く事を約束した。

翌日、バイクを2人乗りして、まさに青色が美しい、ブルーラグーンへ到着した。

ブルーラグーンは飛込み台や水上ブランコが整備されており、
僕は心の中で、同行のジャスミンに心底感謝した。

もしこれ1人やったら、高台から飛び込んで、キャーキャー言わんまま、写真、ビデオも撮れず、グッと感情を押し殺して、ヘラヘラ笑いながら岸にあがり、何をするもなく、周りの人を観察し、ボサボサとブランコに乗ってみて、特に表情を変えず、体を乾かしてその場を立ち去ってた所やった。

カムサハムニダ、ジャスミン。

その辺の人たちとも英語で話したりしながら、ブルーラグーンを楽しんでいると、ジャスミンが少し離れた所で、1人の男と話をしていた。

ブルーラグーンではチラッと日本語が聞こえてた。

その男も日本人やった。
英語が下手くその。

彼はまさに上記のように1人で、手持ち無沙汰に、ボサボサしていた様子である。

片言の英語でジャスミンと話していたので、
(やれやれ。助けてやるか)と思ったか、思わんかったか、

「日本人ですよね?1人旅ですか?」と助け船を出してあげた。

彼は北海道出身の大学生ダイで、
「え?!日本の人ですか?!
 日本人の話す英語は大体わかるんですけど、英語がペラペラで解らなかったのでシンガポールあたりの方かと勝手に思ってました!」との事。

ふぅん。。。そんな事思ってくれてたんやね。

悪くないんじゃない?
その褒め言葉。

なーんて思いながら、
「そんな事ないよー。僕の英語もぜんぜんぜんぜん。。。(嬉しーい)」
とその後も色々、日本語と英語と交えながら、ジャスミンと3人で話をしていた。

そして、僕は特に自然の中の1人旅をしていて、一番うれしい言葉を彼に投げかけてあげた。

僕「この後、滝に行こうと思ってるんやけど、一緒に行く?」

僕も1人旅人として、どれほどこの誘いが嬉しい事か、彼の嬉しい気持ちが手に取るようにわかる。

きっとジャスミンと僕がカップルにみえており、彼から「よーしーてー」とは中々切り出しにくかったであろう。


ダイ「あー滝っすかー。そーですねー。俺もバイクですし、そういう事なら一緒に行きましょうかぁ。」

これ。


東日本の人に多い、この斜に構えた、返し。

東日本の人は、ホンマ心踊るほど嬉しいくせに、
「まぁいいですけど。。。」みたいな感情が薄い奴が多いこと、多いこと。

西日本系のリアクションとしては、
 「え?!いいんですか?1人で暇してたんですよ!声掛けてもらって、メッチャ嬉しいです!ありがとうございます!ひゃっほーい!!」ぐらいが標準やと思うねん。
  
ちょっと盛った。

ちなみに余談やけど、カスタマーセンターで働いてた時、東日本(特に神奈川)の人らのクレームは

「いや、なおやさんも解りますよね?
 何か私、間違った事言ってますか?
なおやさんならどう思います?」

と、理詰めにしてくるネチっこい人が多かった。

関西人はアホやから「お前に言うてもしゃあない!もうええわ!アホ!」ぐらいでガチャっと切られる事が多かった。

県民性というのはホンマに面白い。


話を戻して、同じソロバックパッカーとして、気持ち解ってんねん。

お前、いま心震えるほど嬉しいてしゃあないやろがい。

大人な僕は特にそんな事も言わずに、いざ3人で滝へ向かった。

山の中にある巨大な滝で、誰もおらず3人はテンションがあがり、早速滝へ突入。

立たれへんぐらいの滝の水圧で、誰が来ても、盛り上がる。

例にもれず、斜に構え男のダイも「 ギャハハハハハハハ!!!これはヤバイ!」というテンションで盛り上がっていた。

僕(いや、お前たとえ1人でこの場所見つけて来たとしても、絶対こんなに楽しんでへんからな。感謝せぇよ)

と思ったか思わんかったか、そんな嫌らしい性格ではないと自分を信じたい。

とまぁ3人で滝も一通り楽しみ、夕食を食べ、明日また時間合えば遊ぼうかと言いながら別れた。

次の日。
僕は疲れから、ドップリ昼まで寝ていた。

そしたら部屋のドアがガチャっと空いて、ダイが入ってきた。

「ジャスミンと連絡してて、ベッド空いてるって聞いたんでチェックインしちゃいました~」

おい、斜に構え男。

僕らの事、メチャメチャ好きやないかい。

もちろん、そんな嫌な奴ではないけど、感情の表現が薄いというか、いつも落ち着いてるというか、あんまり関西ではみるタイプじゃないなぁ。といつも思ってた。

そして僕とダイは次の日に、次の町のルアンパバーンにバスで移動する予定が同じやった。

2人ともバスのチケットは取ってなかった。

ダイ「僕らは今日中にバスのチケット探さなきゃですねー」

僕「え?お前と移動するなんて言うたっけ?」

ダイ「そんな事言わずに!」


いや、自分もう大分、僕との時間楽しんでるやん。

そんな風に見えにくいのが東日本の人たちの宿命かもしれない。

というか、僕も影響されて、いつもの「あっ、そうなん?あっそ。」っていう話し方じゃなくて、「あぁ~そうなんやねぇ~」とか言うて、ちょっと落ち着いた感じを装って話してしまってた。

あなどるなかれ、道民パワー。

こんな冗談を話すぐらいの仲に距離が縮まり、結局ルアンパバーンに一緒に移動し、ストリートフードを食べ、酒を飲み、クソ暑い中を街中散策をしたり、しまいには一緒にチャリを借りて、めっちゃシンドイ山道を駆け登り、もはやバディの仲になったのである。

仲良くなった後やから、こんな風にブログにできたんかなと思う。

みなさんも初対面の時に、こいつちょっと自分の周りのタイプとちゃうなぁーと思っても、しばらく一緒におると、なんか知らんけど楽しくなってくる事もあるようですよ。

まぁせやいうたかて、合わへんやつは合わへんけどな。という捨て台詞で締めくくりたいと思います。

ラオス、ええとこ、一度はおいで。