夜な夜な集まるのは
泊まってた宿はリビングみたいなスペースがあって、観光から帰ってきては、みんなワラワラと集まってお酒でも飲みながら、そこで談笑したりトランプしたりしてたん。
これまた日本人同士で話す話題とは違って、お互いの国の文化、歴史や政治なんかを時には討論するように話したりして。
インテリー。
話してる時にはホンマに色んな事を考えて、
(ほうほう、そういう考えもあるのか。)
(はぇー、そんな文化全く日本にはないな。)
(あーそこは日本の弱いところ。。。)
(日本もやっぱりいい国だねぇー。)
(お?左手の指に感じるのはゴキブリちゃんかな?)
「うぁああ!!!ゴキブリやんけ!!!」叫ぶ俺。
笑う、みんな。
飛ぶ、ゴキブリ。
焦る、みんな。
フランス人女性、シャーロットに着地するゴキブリ。
逃げ回る、シャーロット。
笑う、僕たち。
僕の叫びやみんなの焦りを思い出しながら、真剣に話してた内容も一旦どうでもよくなるぐらい、全員で大笑いしてた。
その後はまた色んな話をしてたんやど、しばらくして誰かが
「シーッ。。。敵がおる。。。」
忍者級の忍びの雰囲気になり、目線の先には、
そうゴキブリ。
「大丈夫だ。敵はまだ距離が遠い」と言い合い、外に逃がしてあげようとするも、どうしても内に入ってくるあいつ。
「逃がしたるって言うてるやろがい!」
飛ぶ、ゴキブリ。
逃げる、全員。
笑う、みんな。
何回やんねん、これ。
やっぱりゴキブリって世界中で嫌われてるんやなぁ。
でも彼らもたくましく生きてるよなぁと訳わからん事を考えてた僕なのであった。