ビーチでリラックス







前回の投稿でピピ島の魅力は充分に伝わりましたでしょうか。

ぼく、わたしに伝わったよー?って人。

主にクーラーの話しかしてないのに、嘘つくんじゃない。
ばかたれ。

ピピ島の魅力については、例のごとく、このブログは全く参考になりませんので、
ご自身で何なと調べて、行きたかったら勝手に行ってくださいませ。

しかし、ピピ島の海は本当に綺麗かった。
遠くまで歩いても、ひざ下程度の深さで波も穏やか。

さざ波の音を聞きながら広いビーチで昼寝するには最適の環境。

僕とミゲルの2人でビーチに来て、木陰の下を陣取り、早速ゴロゴロと思い思いの時間の中でリラックスタイム。

そうすると、その横っちょに、見るからに健康的な、絵に描いたような素敵なラテン系のカップルが同じように陣取りに来た。

太陽の輝きと、彼らのフレッシュさも相まって、常夏の雰囲気を余分に演出。

みんなリラックス状態ですし、特に話しかける事もなく、
そんな彼らを横目に、僕は読書をしていた。

読書というワードで、知的アピール。

したつもりが、「読書」が知的と思っているところで、知性なし。

すると、準備不足な僕たちは、ちいこいタオルを引いて適当にゴロついてたにも関わらず、フレッシュカップルは何と、空気を横からガバッと入れるタイプのエアーベッド(写真参考)を準備してるではないか。

何を隠そう、去年あたりにこの商品がヒットした頃、一目で欲しくなり、僕はいち早くこれをゲットし、この快適さにすっかり惚れ込んでいるファンなのである。

しかし荷物になるので日本から持ってきていない。

心の中でいいなぁ~。羨ましいなぁ~と思いながら、彼らに背を向けながら、読書を続けていた。

15分ぐらいたったであろうか、ちらっと彼らの様子を伺うと、
あら?あらあら?どうして?なぜベットを片付けているの?

疑問が頭の中によぎった。

不良品だったのか?
いや、2つ持っていて、2つとも不良品なんて。。。

やっぱり要らないと思ったのか?
じゃあ貸してくれよ。

はっ!!!!!

思い出した。
これは初めて膨らますのには多少のコツが必要である事を!

もしや、彼らはコツを掴めずに、せっかく楽しみに買ったのに、その快適さを諦めてしまったのではなかろうか。

しかし、こんな自分たちワールドのフレッシュカップルは、本当に他人の、ましてやどこの馬の骨かもわからない東洋人の手助けを必要としているのだろうか。。。

声かけてあげようか。
どうしようか。

ここで声掛けへんかったら、全然無関係やけど、この後、僕がモンモンとなり罪の意識を背負って生きていくのではなかろうか。

大げさ。

やはり、いっちょ聞いてあげようか。

エアーベッド初心者どもに。

この上級者なおや様が。


僕「ベッドは、、、諦めたのかい?」

彼「さようでございんす。膨らまなくて。壊れてるのかもしれませぬ。」

(ふっ。やっぱりな。これだから初心者は。やれやれ。困ったもんだ。)
僕「もしや、お主、買ったばかりか?
  こいつぁ、簡単そうに見えて、意外とコツがいるもんなんだ。
  あんちゃん、そいつをこっちに貸してみな。」

彼女「。。。あんた、できるのかい??」

という時代劇でいう、サムライが町娘を手助けするようなやり取りをして、ドヤ顔こそしてないものの、ササッと30秒ほどで仕上げてあげた。

そこには快適を手に入れた2人の笑顔。

いい事してあげられて、良かった。良かった。

フレッシュたちはコロンビア人のアンドレス君とマニュエラちゃんで、2人とも健康的で本当に素敵なカップル。

2人ともゆっくりの英語やけど、頑張って伝えようとしてくれるのが嬉しい。
なによりいつも笑顔。

しばらくして、この寸劇の間ずっと昼寝していたミゲルと4人で話すようになる。

ドミニカ人ミゲル:公用語 スペイン語
コロンビア人2人:公用語 スペイン語

ミゲル、ベッドも膨らましてないのに、めちゃスペイン語で喋るやん。
ベット膨らましてないのに。

くっそー、スペイン語はやっぱり強い。
今は英語よりスペイン語を母国語とする人口の方が多いらしい。

しかし、優しいミゲルは常に僕に通訳をしてくれて、会話はより楽しいものになり、遂には4人で一緒にバーでビールを飲むまでに。

ビーチで隣になっただけやのに、こんな出会いもあるんやね。

お互いの国の話になり、
「日本人と韓国人と中国人は見分けるの難しいよね。」と言われて、
「まぁ全部、東アジアの国ですし」と答えると

「みんな顔がフラット」と言いながら、わざわざ両目を指で引っ張って
「こんな感じやんな」って。

おい、差別。

目の前にそんな感じの顔の人おって、そんな感じの目の人にそれ質問するんかい!

「いや、それ!!!」と僕は爆笑してしまった。

しかし、笑っていたのは僕だけ。

「それ差別に繋がる!!東アジアではやったらアカンで!」と言うても
3人とも「何が?なんで笑ってんの?」という感じ。

なるほど。
いい意味で全く差別の意識はない様子。

日本人は目の細いのはコンプレックスと捉えがちやから差別されたと思うんやろか。

確かに日本のテレビで西洋人の真似する時の付け鼻なんかも全く悪意なくても、西洋人は大きい鼻を欠点と捉える傾向にあって差別と感じられるなと。

お国が違えば常識もセンスも大きく異なる事を、こんな変な感じで改めて認識し、
「みんなちがって みんないい」という金子みすゞさんの言葉を思い出した。

改めてみた4人の集合写真でも、やっぱり僕の目、ほそ。
けど、日本人として、これもまた世の中そういう風にできてる。

見た目も中身も人との違いを認め合う事が、愛と平和の社会の基本である事を体感した。

たまにはこんなメッセージ性のある内容もどうかなと思い、この経験と思いを綴ってみました。


これを読んで頂いたみなさんもぜひ、まずは近くにいる人との違いを認め合って、周りから愛を増やして頂ければ幸いです。


そして僕からのメッセージを読んで「深い!!!」「感動した!!!」と必要以上に感じられている方には特別なアドバイス。


もうちょっと色々と考えながら生活せーよー。

おしまい。